ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「服作ってる時のあの子たちはね、食事も睡眠もしないで突っ走ってるから、待っててもお腹空くだけよ。……ん~美味しい~♪」

みんなもパクパクとシチューを食べ始めていて。

食事も睡眠もしないって……大丈夫なのかな?

「あとで二人のところに持って行くから、恋々愛ちゃんは心配しないで食べて? 恋々愛ちゃんもレッスンして疲れてるんだし」

風磨くんはスッとイスを下げて、私に座るように促す。

「う、うん……」

促されるままに席について手を合わせる私。

凛音くんも寿々森さんも、それぐらい服作りが好きなんだ……。

私なんかが心配だなんて杞憂だよね。

「いただきます」

私は二人の頑張りを心の中で労いながら、みんなと同じようにシチューを頬張った。





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