ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「デッサンの続き、手伝って」

ビクビクする私にサラッと放たれた一言。

え?

デッサン???

「続きって……」

キョトンとする私を差し置いて、寿々森さんは私の横を通り過ぎると、クリップボードと鉛筆を手に取りイスに座った。

その目は、“早く目の前に座って”と言いたげで……。

「デッサン、もう描いてましたよね?」

「あれは大まかに描いただけ。今から細かいとこ詰めていくから」

な、なるほど……。

思い返せばお昼に見たデッサン、結構ざっくりしてたっけ。

「細かいデッサンがあると、凛音の作業も(はかど)るんだけど」

うっ……。
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