ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
寿々森さんは分かってる。
“凛音くん”というワードを出せば、私が従うこと。
でも、こんな予測不能の危険な人……。
訝しげに寿々森さんを見つめれば、そんな視線も気にせず、“早く座れ”と言わんばかりの有無を言わせない瞳で見つめ返してくる。
これも、ドレス作りのため……凛音くんのため……。
そう心に暗示をかけながら一呼吸して、私は寿々森さんの目の前の席に座った──────────
* * *
……それから数分。
寿々森さんは手を止めることなく、筆を走らせ続けた。
……なんか、絵を描かれるってすごく恥ずかしい。
チラッとたまに投げかけられる真剣な眼差しに頬が赤らむ。
“凛音くん”というワードを出せば、私が従うこと。
でも、こんな予測不能の危険な人……。
訝しげに寿々森さんを見つめれば、そんな視線も気にせず、“早く座れ”と言わんばかりの有無を言わせない瞳で見つめ返してくる。
これも、ドレス作りのため……凛音くんのため……。
そう心に暗示をかけながら一呼吸して、私は寿々森さんの目の前の席に座った──────────
* * *
……それから数分。
寿々森さんは手を止めることなく、筆を走らせ続けた。
……なんか、絵を描かれるってすごく恥ずかしい。
チラッとたまに投げかけられる真剣な眼差しに頬が赤らむ。