ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
その言葉にさらに顔が紅潮していくのが分かる。

だめだ……完全に寿々森さんのペースに呑まれちゃってる。

「寿々森さんはポーカーフェイスですよね。感情が読めないというか、何考えてるかわからないってゆうか……」

「“寿々森さん”? それに同い年なのに敬語って……恋々愛は変わってる」

なっ!?

“変わってる”って……その言葉、特大ブーメランですけど!

寿々森さんは相変わらずのポーカーフェイスのままキョトンと首を傾げた。

「なんて呼べばいいか分からなかっただけで──────────」

……って、ん?

いま……寿々森さん“同い年”って言った?

「え、同い年なんですか!?」

“今気づいたの?”とでも言いたそうな顔で、驚く私をジーッと見つめる寿々森さん。
< 186 / 1,130 >

この作品をシェア

pagetop