ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
緊張が解けたと同時に襲ってきたのは罪悪感。

私、あんな大事な場面でなんて失態を……。

二人だけじゃない。

慎吾ちゃんに藤原さん、それにみんなも……。

私は悔しくてギュッと拳を握りしめた。

「恋々愛は──────────」

……?

いつもより少し柔らかい煌音くんの声にゆっくりと顔を上げると、へたり込んでる私の前に煌音くんもしゃがみこんでいて……。

「ほんとにいろんな顔を見せるんだね」

……っ!!

そして目の前にあるのは、いつものポーカーフェイスじゃなくて優しい微笑み……。

「このドレスは恋々愛にしか似合わない。そしてこのドレスを見事に着こなしてくれたのも恋々愛でしょ」
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