ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
オレンジ色のアスファルトに二つの影が並ぶ。

凛音くんは鼻歌を口ずさみながら私の隣を歩いていた。

楽しそうだな……。

そんな凛音くんに、私も微笑ましくなる。

「あっ、そうだ!」



何かを思い出した様子で急に立ち止まった凛音くんにつられて、私も立ち止まる。

どうしたんだろう?

凛音くんはバッグの中をゴソゴソと漁り、スパッと何かを取り出した。

「はい! これ!」

凛音くんが笑顔で私に手渡したのは一冊の雑誌。

これは……!!

「『RYTHEM』の7月号!」
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