ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
コケたままじゃ絶対にこんなに笑えてなかった。

二人が助けてくれたから……。

凛音くんと煌音くんが私を助けてくれた時のことを思い出す。

「二人がそばにいてくれたから……だからやり遂げることができたんだよ。……ありがとう、凛音くん」

本当に、ありがとう……。

その心からのお礼に凛音くんはまた、いつかのように目を逸らした。

「だから、それはずるいって……」

そっぽを向きながら、ボソッと呟いた凛音くん。

あれ?

凛音くん……顔、赤い?

「抱きしめちゃうからね?」

そして、やっぱりそれは一瞬で、凛音くんはすぐにいたずらっ子の笑みを浮かべた。
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