ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「……お前たち」

ービクッ!

ま、まさか、また先生が……!?

バッと勢いよく全員が振り向いた先にいたのは、コワモテ先生ではなく、呆れ顔の梓川くん。

「どうしてここにいるんだ」

梓川くんは、少し眉根を寄せながら腕組をして私たちを見つめていた。

「みんなで日向ぼっこ♪ ……みたいな?」

「夏の真昼間だぞ。干からびたいのか」

梓川くんの鋭い返しにしょぼんと頭を垂れる凛音くんを見て、梓川くんは「はぁ」と呆れのこもったため息を一つ。

「……寮でもできる話し合いをわざわざ生徒会室でやると言い出した時から、怪しいと思ってた」

た、確かに……。

最初っから梓川くんには、みんなの考えていたことがお見通しだったんだ。
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