ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「だって、フツーに聞いても教えてくれないでしょ? 進路」

「…………」

観念した風磨くんの問いかけにに、梓川くんは表情を変えることなく押し黙った。

「……教える必要が無い」

「えー! 僕すっごくなおくんの進路気になるー!! どうして教えてくれないの?」

「教える必要が無い……と言っただろ」

梓川くん、いつもより声が低い……。

怒ってる……よね?

「桜川」

「……は、はい!」

突然呼ばれた名前に声が上ずる。

「屋台出店についてPTAの人たちと打ち合わせだ。行こう」

そうだ……屋台のこと、三者面談の後にって言われてたんだった。
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