ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
申し訳ない……。

私はブンブンと振っていた手を下ろしながら、そっと梓川くんを見上げた。

先程のピリピリとした雰囲気も、難しそうな顔も無くなってて、話し方も声の低さもいつも通り。

いつもの梓川くんだ……。

「なんだ?」

梓川くんは不思議そうに首を傾げた。

「あ……」

透き通るような漆黒の瞳に捉えられ、とたんに恥ずかしくなった私は慌てて顔を背けた。

じっくり凝視してしまってた……。

こんなんじゃ、絶対変なやつと思われてしまう。

「変なやつ」

っ!?

「……って思われそう、って顔に書いある」
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