ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
* * *

最初の夏祭りのミーティングから1週間ほどが経ち、夏祭りまで残り2週間となった頃。

「もー無理~。どーしたらいいわけ?」

「凛音、いつまで言ってんだよ」

「そうそう。3日は言い続けてるよね」

お昼ご飯のそうめんをみんなですすりながら、またしても嘆く凛音くんに、サラッと塩対応の楓くんと風磨くん。

凛音くんは、この間、三者面談があったそうで、そこで言われたのはやっぱり進路について。

ドレスメーカーとしてやっていきたいという凛音くんを、お父さんが断固として反対してるようで……。

「みんな、僕の夢応援してくれてなかった!? なんでそんなに冷たいの!」

「おじさん説得させるのも夢のうちでしょ」

鋭い優羅くんのツッコミに、へにょっと頭をたれる凛音くん。
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