ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
③すれ違う親子
♡恋々愛side♡
そして迎えた夏祭り当日。
私は学校のグラウンドでせかせかと働いていた。
グラウンドには特設ステージと屋台20軒が並び、もう大方の準備は整っている。
あとは屋台の細かい調整ぐらいかな。
「恋々愛」
ーピトッ。
「ひゃ!?」
聞き覚えのある声が聞こえたかと思うと、それと同時に頬に触れた冷たい何か。
何!?
私はビクッと肩を揺らしながら、私を呼んだ当の本人を見上げた。