ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「だ、大丈夫です! 自分でやりますから!」

「浴衣着てたらしにくいでしょ?」

恥ずかしさで顔が赤くなる私と、キョトン顔で冷静なお兄さん。

いや、それはそうだけど!!

足に絆創膏を貼ってもらうの恥ずかしすぎて、男の人に触られるのが嫌っていう気持ちを遥かに上回ってしまってる。

しかも、梓川くんのお兄さんにこんなことしてもらうなんて──────────!!

「ひゃっ……!」

「はい、できた!」

一人で勝手にあくせくしている間に、お兄さんは私の足に絆創膏を貼り終わっていた。

うぅ……申し訳ない。

そんな心の中で落ち込む私に対して、私の前にしゃがみ込んでいるお兄さんはニコニコと私に微笑みかけている。

「あのっ、ありが──────────」
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