ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「はい。恋々愛の」

みんなの元に近づくと、優羅くんは座ったまま私にチョコ味のカップアイスとスプーンを差し出した。

あ……これ……。

「……違った?」

「え?」

不安そうな声に顔を上げれば、小首をかしげながら私を見上げる優羅くん。

違うどころか──────────︎︎

「ううん、だいすき! ありがとう!」

チョコレートが好きな食べ物第1位と言っても過言じゃないほど、チョコ好きの私。

違うも何も大正解だよ。

「っ……ん」

満面の笑みで返せば、そっと私から視線を逸らしながら短く返事をした優羅くん。

あれ……?
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