ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
や、やっぱり……。

凛音くんはポコスカ風磨くんを叩きながら、頬を膨らませた。

でも──────────

「ふふっ」

何だかんだみんな仲良しだよね。

見ていてホッコリするほど。

転校したての時は、みんなのやり取りを見ても全然ホッコリなんてしてなかったのに。

……いつの間にか、みんなの日常が私の日常になっていた。

「恋々愛」



花火の音に紛れそうな優羅くんの声に、私はアイスを頬張りながら隣を見上げた。

「なに……──────────っ!!」

ードクンッ。

顔を上げると、間近にあったのは優羅くんの整った顔。
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