ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
ち、近っ!!!

優羅くんの顔を時折照らす花火と暗がりが、いつもと違って異様な雰囲気を醸し出す。

私はただひたすらに、顔が火照っていることを気づかれないように祈るばかり……。

「これ、美味しい?」

「へっ!?」

あまりの近さに優羅くんの言葉がすぐに理解できず、思わず変な声が漏れた。

ーコツン。

……あ。

ツンと軽く触れられたアイスのカップ。

あぁ、アイスの感想……。

「うん!! とっても!!」

「だからそんなに笑顔なの?」

……え?

ブンブンと大きく縦に頷いて全力で肯定していた顔をピタリと止める。
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