ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
優羅くんも例外ではなく……。

「恋々愛ちゃんも早くおいで! 虫入ってきちゃうから」

「……あぁ、うん」

私は凛音くんの呼び掛けにみんなの後を追って、ベランダから家の中へと入った。

聞き間違い……だったのかな?

……いや、そんなわけない。

だってハッキリと──────────

『恋々愛の笑った顔、可愛い』

花火に照らされた優羅くんのキレイな微笑み。

わずか数センチの距離であんな真っ直ぐな目で見つめられて……。

──────────っ!!!

思い出した途端にボッと顔が火照る。

あああああ、なんなの急に!!

なんで急にあんなこと……。

……やっぱり優羅くんは全然掴めない──────────





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