ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
少し開いた隙間からは光が筋になって差し込んでいる。

もしかして……外に繋がってる?

私は小走りに扉の方へ近づくと、好奇心のままにそーっと扉を押し開けた。

すると、途端に光がより一層輝いて見えて──────────

わぁ……。

扉の先に広がっていたのはなんとも神秘的なお庭。

太陽の光を浴びるキレイに剪定(せんてい)された色とりどりの花たち。

そしてその素敵な風景に映えるサンルーム。

キレイ……って、ん?

思わず目を止めたサンルームの中には、テーブルに突っ伏してスヤスヤと眠る人影……。

あれは──────────

そーっと足音を立てないように近づけば、見覚えのある赤髪がふわふわと春風に揺れていた。
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