ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「恋々愛」

俺は美味しそうにアイスを頬張っている恋々愛にそっと声をかけた。

「なに……──────────っ!!」

アイスを頬張りながら、パッと俺を見上げた恋々愛の顔はさっきの笑顔から一変して……。

あ……また赤くなった。

「これ、美味しい?」

「へっ!?」

受け答えもなんだか挙動不審で。

「うん!! とっても!!」

コツンとカップアイスをつつけば、俺の質問の意味を察したようで、恋々愛はブンブンと勢いよく顔を縦に振った。

「だからそんなに笑顔なの?」

ーピタッ。

ブンブン振っていた顔をピタッと止めた恋々愛は、俺の質問にキョトンと首を傾げた。
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