ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「そうだね。恋々愛ちゃんのことをそう思ってる女の子は多いかもしれない……」
風磨くんは尻もちをついたままの私に近づいてくると、そっと手を差し伸べた。
……あっ。
ニコッと優しく微笑んでくれる風磨くん。
恐る恐るその大きな手を握ると、ギュッと力がこもって、私を軽々立ち上がらせてくれて。
……やっぱり私──────────
風磨くんの手握っていた手をジーッと見つめる。
男子苦手なの、克服してる……?
体の震えもないし、悪寒もしないし、全然嫌だとも思わない。
……まぁ、そんなことを呑気に考えてる場合じゃないんだけど。
「……でも、そう思うのは涼華ちゃんたちの勝手。“恋々愛ちゃんから俺たちに近づいてきた”んじゃなくて、“俺たちが恋々愛ちゃんに近づいた”んだから」
風磨くんは尻もちをついたままの私に近づいてくると、そっと手を差し伸べた。
……あっ。
ニコッと優しく微笑んでくれる風磨くん。
恐る恐るその大きな手を握ると、ギュッと力がこもって、私を軽々立ち上がらせてくれて。
……やっぱり私──────────
風磨くんの手握っていた手をジーッと見つめる。
男子苦手なの、克服してる……?
体の震えもないし、悪寒もしないし、全然嫌だとも思わない。
……まぁ、そんなことを呑気に考えてる場合じゃないんだけど。
「……でも、そう思うのは涼華ちゃんたちの勝手。“恋々愛ちゃんから俺たちに近づいてきた”んじゃなくて、“俺たちが恋々愛ちゃんに近づいた”んだから」