ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「あ、あぁ──────────」



梓川くんのお願いに対して、風磨くんは苦笑を浮かべていてなんだか歯切れが悪い。

「悪い、奈雄輝。今日はちょっと……土曜なら午前中大丈夫なんだけど」

「そうか。じゃあ土曜の朝、頼む」

「了解。ごめんな」

風磨くんは申し訳なさそうにそう言うと、荷物を手早くまとめて足早に教室を出て行った。

あ……もう行っちゃった。

最近の風磨くんはなんだか忙しそうで、特別寮にいないことも多い。

何かあるのかな?

「怪しい」

「えっ?」

風磨くんが出ていった方を見つめていると、すぐ隣からボソッと聞こえてきた優羅くんの声。
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