ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。

優羅くんも私と同じく、風磨くんが出て行った方を真っ直ぐに見つめていた。

……ってゆうか優羅くん、さっきまで突っ伏してたはずなのに、いつの間に帰り支度まで済ませたんだろう……。

「彼女出来てたりして♪」

そしてこれまたいつの間にか言い合いを終えていた楓くんと凛音くん。

“彼女”……。

そっか……忘れかけてたけど、みんな立派な高校３年生なんだよね。

しかもこんなにイケメンなんだし、彼女がいてもおかしくないか。

「いや、女遊びの可能性もある」

おっ、女遊び！？

聞き捨てならない言葉に私は勢いよく振り返れば、不敵な笑みを浮かべる楓くん。

「違うだろ」

そしてため息混じりにその予想をぶった斬る梓川くん。