ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
確かに、彼女とか遊びって感じじゃなさそうなんだよね……。

風磨くんらしからぬ、あの焦り具合、あの余裕のなさ。

……ちょっと気になるかも。

「これはもう追跡するしかないよね!」

「……えっ?」

大きな目をキラキラ輝かせる凛音くん。

え、追跡って──────────!?

* * *

翌日。

学校が終わると、例のごとく足早に教室から出て行った風磨くん。

そして、私たちはそんな風磨くんの後をこっそりと尾行……。

こんな大勢でコソコソしてたら、いつもの風磨くんならバレそうだけど……。

今の風磨くんは余裕がないからか、私たちに気づく気配は全くない。
< 345 / 1,130 >

この作品をシェア

pagetop