ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「どう思う、風磨のこと」

長い長い沈黙を最初に破ったのは優羅くん。

「どうって……優羅ももう分かってんだろ?」

「きっと何かあったんだよ……」

「ああ」

“何かあった”──────────

その不吉な言葉に、私は風磨くんにただならない何かが起きているんだと悟った。

一体何が……。

「確かめてみようよ!」

私たちを振り返って、そう力強く発したのは先頭を歩いていた凛音くん。

え? 確かめる……??

* * *

その夜。

楓くんが夕食を作っている間、私、優羅くん、梓川くん、凛音くんの4人は、ダイニングに集合していた。
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