ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「ふーくんが停学になったとき、おばあちゃんすっごく悲しんでたんだ。『風磨にお金の心配をさせてしまった。風磨の停学は私のせいだ』って……」

その時のことを思い出しているのか、凛音くんの顔はとても悲しそうで。

「そんな……」

おばあちゃんのせいじゃないのに……。

「風磨はおばあちゃんを悲しませたくなくて、それからバイトをしなくなった」

優羅くんがそこまで話すと、再びあの重苦しい沈黙が訪れた。

……あれ? ちょっと待って。

バイトをしなくなったはずの風磨くんがまたバイトをしてるこの状況って──────────

『きっと何かあったんだよ……』

さっき帰り道で凛音くんが零した言葉が脳裏を過る。

「一体何が……」
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