ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
確かスポーツの強豪校として有名な高校だよね。

「早速明日、南條に行ってみるか」

そう言いながら出来たてのオムライスをみんなの前に置いていく楓くん。

「風磨くんのおばあちゃん家って遠いの?」

「ここから5駅」

え……。

5駅って南條より近いんじゃ……?

「どうしておばあちゃん家に行かないの?」

「直接行ったら、小学生組が俺たちが来たこと風磨にチクるに決まってる」

あぁ、そういうこと……。

「まぁ、もしくは──────────」

最後に私の前にオムライスを置くと、楓くんはテーブルにそっと手をついた。



私はそれにつられて楓くんを見上げる。
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