ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
花火に照らされた妖艶な笑顔と、優しい声……。

……そう、優羅くんと目が合う度にあの日の映像が鮮明に蘇って、心臓が持たなくなるんだ。

「はいそれじゃあ……」

ーパチンッ。

みんなが席に座ったのを確認して勢いよく手を合わせる凛音くん。

あっ……。

「いっただっきまーす!」

「「「いただきます」」」

ふと我に返った私はみんなから少し遅れて手を合わせる。

「い、いただきます……!」

早く切り替えなきゃ……!!

あの日のこと思い出してる間、いつもボーッとして注意が散漫になって──────────
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