ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「それじゃ」

私が心の中であたふたしている間にも、くるっと私に背中を向けて歩いていこうとする凛汰くん。

ダメ……!!!

「まっ……待って!」

ーギュッ。

私は咄嗟に凛汰くんのブレザーの裾を掴んだ。

「待って、ください……」

突然の私の行動に驚いた顔で振り返った凛汰くん。

私はそんな凛汰くんを恐る恐る見上げた。

「少し……お時間、いただけませんか……?」

優羅くん、楓くん、梓川くん、凛音くん……。

これが私の精一杯です。
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