ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
私は息を押し殺して恐怖心からギュッと目を瞑った。

ーパチッ。

「何してるの?」

「ひぃぃ!!」

な、なんでバレ──────────

……ん?

あれ、今の声って……。

「食べ物でも物色してた? 小さなネズミさん」

上から降ってきたのは、久々にちゃんと聞いた優しい声。

「風磨くん!!」

私と同じ目線までしゃがみながら優しく微笑んでくれる風磨くん。

……あれ?

風磨くん、なんか少し痩せた?

……いや、“痩せた”というか“やつれた”って感じかも。
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