ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「恋々愛ちゃんがこんな時間に夜食なんて珍しいね」

「へ?」

……あぁ、夜食。

風磨くんのやつれ具合に目がいってしまって、話が入ってきてなかった。

「寝てたら夕食食べ損ねちゃって……」

風磨くんは私の答えを聞くとにふっと笑った。

うぅ……今風磨くん、“恋々愛ちゃんらしいな”とか思ってるんだろうなぁ。

寝てて夕食食べ損ねること、今まで何回もあったし……。

「そんな可愛いネズミさんにはこれあげる」

風磨くんはバッグから小さな袋を取り出した。

これは……!!

「はい」と私の手のひらに小袋のチョコレート菓子を乗せる風磨くん。
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