ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
昼は学校、その後はこんな夜中までバイト……。

そして寝たらすぐに朝が来て、また学校だ。

ホントに風磨くんの体が心配だよ……。

風磨くんは腕で目元を覆い「ふぅ」っと深く一息。

「風磨くん」

風磨くんのために、私には何が出来るだろう……。

「ん? どうした?」

風磨くんは私の呼びかけに、顔から腕を退けて直ぐに反応してくれる。

いつもの優しい笑顔で。

「私に何か……出来ることないかな?」

風磨くんの家族のこととか、私はみんなほど風磨くんのことを知らない。

悔しいけど、私にはしてあげられる事が何も思いつかないんだ……。

だから、言ってくれれば私に出来ることなら何でも──────────
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