ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
だけど、それでもだいぶ克服した方……だと思う。

「そっか」

私の答えに安心したような風磨くん。

強ばっていた風磨くんの手も徐々に力が抜けていって。

心地のいい沈黙がリビングに流れる中で、私はひたすらに風磨くんの手のひらのマッサージを続けた。

……風磨くんの手、すごく凝ってるなぁ。

それに少し荒れてるみたいだし。

マッサージをしていると、風磨くんの疲れをより肌で感じた。

“風磨くんのために私ができること”

……これで少しでも風磨くんの疲れを癒せたら──────────

ーフラッ……。



視界の端で何かがかすかに揺れた。
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