ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「えっ? 梓川くんが??」

私の隣にそっと腰を下ろした優羅くん。

「あの仏頂面がたまらないって」

な、なるほど……。

まあ……見ようによっては可愛く見える?のかな?

「ごめんね、急に騒がしくして」

あっ……。

梓川くんたちに向けていた視線をそっと声のした方へ移せば、眉を寄せて申し訳なさそうな顔の風磨くん。

「ううん! 賑やかですっごく楽しい! ……でも、どうして風磨くんの兄妹がここに?」

子どもたちが風磨くんの兄妹ってことは分かっても、なんでここにいるのかは分からない。

ただただ遊びに来ただけ?

私は小首をかしげながら風磨くんに尋ねた。

「よく俺の兄弟ってわかったね」
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