ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
優羅くん……。

「いやいや全然気にしてないよ? だって最近の俺、明らかに挙動不審だったし」

風磨くんまで……。

勝手に聞いてしまったのは私なのに。

二人とも、ほんとにどこまで優しいんだろう……。

「あっ、そうそう、コイツらのことだけど──────────」

風磨くんはハッと思い出したように、周りの子どもたちへと視線を向ける。

「今週でコイツら夏休み終わるんだけど、夏休みどこにも連れて行ってやれなくて……どこ行きたいか聞いたら、特別寮(ここ)って言うから連れてきたんだ」

なるほど……そういうことだったのか。

私は風磨くんの言葉に納得しながら深く頷いた。

「ごめんね。恋々愛ちゃんに聞かないまま連れてきて……しかもテスト始まるのに」
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