ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
風磨くんはゆっくり私へ視線を移して申し訳なさそうに眉を下げる。

「そんなこと!!」

私はすぐさま両手と顔ををブンブンと横に振った。

子どもたちがここに来たがってるのに、私が反対する理由がない。

それに、子どもたちが近くにいた方が、風磨くんも安心だろうし!

「最高の夏休みにしようね!」

私に出来ることは少ないかもしれない……。

だけど、ちょっとでもみんなが楽しむことが出来れば──────────

「ありがとう。恋々愛ちゃん」

風磨くんは柔らかい笑顔でそう言った。

* * *

「「「「「いただきまーす!!」」」」」

いつもより大きくて元気な声がリビングにこだまする。
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