ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「特別寮はわかるから!!」

そう言って怒った私を意地悪く笑ってあしらう楓くん。

「どーだかなー。途中絶対迷ってんだろ」

楓くんの元に駆け寄ると同時に、楓くんは階段の方へゆっくりと歩き出した。

楓くんはほんと意地悪だ……。

* * *

「最近どーなの?」

「え?」

特別寮への帰り道。

隣を歩く楓くんは前を見たまま唐突に質問を投げかけてきた。

“どう”……って。

何についてのことだろう?

「城本のこと」

!?!?
< 470 / 1,130 >

この作品をシェア

pagetop