ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「で、どうなの?」

「どうって……って─────」

楓くんは立ち止まっていつになく真剣な顔で私の顔を覗き込んだ。

ち、近いよ!!

その整った顔を直視出来ずに思わず顔を逸らす私。

「なに」

「なにって、ち、近いから……!」

「お前男嫌い治ったんじゃなかったの?」

キョトンと不思議そうに首を傾げた楓くんは、ひょいと私から顔を遠ざけると、再び帰路を歩き出した。

いや、私だけじゃなく、みんな楓くんに近づかれたらビックリするし、直視出来ないと思うけど……。

私は遅れないように再び楓くんのあとを追いかける。

「城本さん、特に何も……」
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