ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
恋愛とか女の子に興味無さそうなこの優羅くんを一目惚れさせて、ずーっと想い続けさせるほどの女の子……。

すっごく魅力的な女の子なんだろうなぁ。

「重い……って、思った?」

「……へ?」

さっきまでとは打って変わって囁くような小さな声に、私は少し遅れて優羅くんへと視線を向ける。

いつの間にか優羅くんはテーブルに突っ伏していて、腕に顎を乗せながら私の方を見上げていた。

あっ……。

不安げに揺れる、優羅くんの瞳。

そんな顔、してほしくない……。

「重いなんて思わないよ……こんなに一途に想い続けてくれる人がいて、その子は幸せだと思う」

私は優羅くんを安心させたい一心で、そう言って優羅くんに笑顔を向けた。
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