ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
* * *

「着いたー!!」

あっという間に時間は過ぎ、気づけばみんなが言っていた週末。

『恋々愛ちゃんの知りたいことのヒントになるかも』

……と、風磨くんに言われ、どこに行くのかも、何をするのかも聞かないまま、みんなについてきた。

ぞろぞろと改札を通るみんなを見つめながら、その中の一人、楓くんに目が止まる。

なんだか楓くん、今日は朝から口数が少ないんだよね……。

みんなはそれを察しているのか、無理に話しかけないし。

それに、今日はみんなの雰囲気がなんだかいつもと違う気がする。

不思議な感じだ……。

私はそんなみんなの後ろを遅れないようについて行く。
< 483 / 1,130 >

この作品をシェア

pagetop