ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
誰もナビをつけずに歩いてるってことは、みんなが行き慣れたところってこと?

何一つ目的地の情報が得られないまま、みんながまず立ち寄ったのは、お花屋さん。

ここまできてまさかのお花屋さん……?

不思議に思いながら私もみんなと同様に、店内へと足を踏み入れた。

わぁ……!

入った瞬間から、花の芳香が鼻をくすぐる。

様々な色、様々な種類の花々。

見てるだけで癒される……。

優羅くんの実家の庭園を思い出すなぁ。

「恋々愛ちゃんにはこの花が似合うね」

風磨くんは可愛いらしいピンクの小さな花を私の顔に近づける。

風磨くん……私じゃこんな可愛いお花、似合わないよ。

「いーや、恋々愛ちゃんはこっちでしょ」
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