ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
あ……。

黒板消しが落ちた拍子に教壇に飛び散った、チョークの粉。

「はぁ……」

私は近くにあった雑巾を手に取って教壇にしゃがみ込んだ。

早く帰りたいのにぃ……。

ーガチャ。

「なんだよ!」

ービクッ。

だ、誰!?

いきなりドアが開いた音と、誰かの不機嫌な声に思わず体が固まる。

……ん? ちょっと待ってこの声……。

そっと教卓の下の隙間から教室を見渡すと、どうやら2人教室に入ってきたようで。

片方はたぶん──────────

「ねぇ、涼くん」
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