ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
盗み聞きのこと、怒られるかと思ってたけど……。

…………あ。

「なに」

「あ、いや……」

私の視線に気づいたのか、楓くんは私の方へと視線を向けた。

私、じーっと見すぎだ……!!

私は慌てて目をそらす。

「ごめん」

……え?

楓くんの突然の謝罪に、逸らした視線をまた楓くんへと戻す私。

なんで楓くんが謝るの?

謝るべきは盗み聞きした私なのに。

私は目をぱちぱちさせながら、楓くんの横顔を見つめた。

「聞いてたんだろ? 城本との話」
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