ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
『恋々愛、可愛い』

っ! また……!!

優羅くんと目が合うだけで、胸がドキドキして、あの時の『可愛い』を思い出して……。

もう! 集中しないと!!

今は文化祭の大事な会議なんだから!

私は慌てて煩悩を振り払う。

「なんでまた僕、恋々愛ちゃんと組めないのー!」

凛音くんはぷくーっと頬を膨らませて優羅くんを見つめた。

「消去法」

「消去法???」

優羅くんがボソッと答えた言葉に、キョトンと小首を傾げる凛音くん。

消去法って、どういう……。

「優羅は会長だから絶対ステージの方だし、会長の優羅がそっちなら出店の方に副会長の俺と奈緒輝、バイトがある風磨もいつ抜けてもいいようにこっちってとこだろ」
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