ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
痛そうな鈍い音だったのに、凛音くんは相変わらずビクともしない……。

「じゃあそういうことで。終わり」

優羅くんの締めの一言で、みんなバラバラと席を立つ。

出店の統括って具体的に何するんだろう?

手元の資料には各クラスの出店案が綴じてあって、ペラペラとめくるだけでも、色んな出店をすることが分かる。

「恋々愛」

「ひゃっ!」

突然耳元で囁かれた声に、ビクリと肩が揺れる。

振り返るとすぐそばには優羅くんのキレイな顔……。

っ~〜〜!!!

ードクン、ドクン、ドクンッ。

胸が激しく暴れる私とは対照的に、優羅くんはキョトン顔で。
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