ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
あれ?

みんなは??

……って──────────

ーギュッ。

っ!?!?

「来て」

少し慌てた様子の優羅くんは、私の元へ近寄るなりそっと私の手を握った。

「ゆ、優羅くん!?」

繋いだ手が大きくて温かくて優しくて、私はもちろん血の気が引くどころか、ドキドキと胸が高鳴って体が一気に火照り出す。

“来て”ってどこに!?

手の方にばっかり意識がいって全然頭が働かない……!!

ーガチャ。

優羅くんに連れられるままにやって来たのは、生徒会室の奥にある資料部屋。
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