ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
……あの時と同じ。

優羅くんの言葉はいつも真っ直ぐで優しく包み込まれるようで。

私の不安なんか一気に吹き飛ばしてしまう。

……でも。

優羅くんはどうしてこんなに優しくしてくれるんだろう……──────────

* * *

それからすぐに実行委員の生徒たちが集まりだし、間もなく打ち合わせが始まった。

文化祭の具体的な内容や今後の流れを優羅くんが説明し続け、気づけば小一時間。

文化祭までの大まかな流れはなんとなく掴めた。

出店統括のやるべきことも。

話を聞くからに、ほとんど出店のお手伝いのようなものだと思う。

学校内で賄えなかった分を購入したり、人手が足りてないところの補助に回ったり。

本番は出店の見回りといったところ。

「これで実行委員会を終わります」
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