ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「瑛琳もー!」

ぷっくり頬っぺを膨らませて風磨くんをポコスカ叩く琴織ちゃんと瑛琳ちゃんと、そんな二人を笑いながら「はいはい」と軽くあしらう風磨くん。

なにこのほのぼのする光景……。

「恋々愛さん、一人で回ってるんですか?」

「へ?」

不思議そうな声に隣を見上げれば、凛汰くんが首を傾げながら私の方を見つめていて。

「いや、んー、回ってるというか、生徒会で見回りしてて……」

……なんて。

見回りなんて全然してないのに。

写真だって、朝屋上から撮った数枚だけだし。

「じゃあ、その見回りのついでに少しだけ一緒に回りませんか? “二人で”」

うっ……。
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