ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
……あれ? でもこの声は……。

「空気が読めねーやつらだな……」

呆れたため息とともに、私の頭からそっと手を下ろす楓くん。

やつ……“ら”?

私もくるっと振り返って、楓くんの視線の先を追った。

「こんな人気のないとこに恋々愛ちゃん連れ込むなんて、りょーくんエッチぃ」

「変態」

「……」

風磨くんに、凛音くんに、優羅くんに、梓川くん。

生徒会メンバーが勢揃いだ。

ードンッ!

「恋々愛ちゃん大丈夫!? りょーくんに何もされなかった?」

凛音くんはダッシュで私の元に駆け寄ってきて楓くんを押しのけるなり、心配そうに小首を傾げた。
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