ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
優しく私の目元をなぞる優羅くんの指に、すぐそばにある整った顔に、私の心臓は鳴り止まない。

こ、このままだと、心臓爆発しそう……!!

「はい優羅、独り占めタイム終了ー」

ーグイッ。

へっ!?

のんびりとした声とともに、急に横からグイッと肩を寄せられる。

それと共にするりと優羅くんの手が離れて……。

「ふ、風磨くん!!」

何これ、デジャヴ!?

「恋々愛ちゃんは、優羅のものじゃないでしょ?」

「でもふーくんのでもないから!」

あっ……。

いつの間にか楓くんとの言い合いを終えて、私を抱き寄せる風磨くんの手を思い切り引き離す凛音くん。
< 573 / 1,130 >

この作品をシェア

pagetop