ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
じゃあ、もう1時間もしないで文化祭が終わっちゃうんだ……。

早い……。

「だ・か・ら!」

「へっ?」

思わず落ち込みかけた私は、凛音くんの明るい声に顔を上げる。

「今からみんなで文化祭楽しもう!」

えっ……それって……。

思ってもみなかった提案に、私は目を見開いた。

だけど、優羅くんも楓くんも梓川くんも風磨くんも凛音くんも……みんな優しく笑っていて。

生徒会の仕事があるから文化祭を満喫するのは無理だと諦めてた。

楓くんと城本さんのことが気になって前半は文化祭どころじゃなかったし……。

でも仲直り出来て、これで今日をいい思い出で終われると思って……それだけで十分満足だったのに。
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